柔軟性は本当に必要なのか

身体づくりノート

今回のテーマは柔軟性

 

柔軟性は身体の柔らかさの事です。

そんなこと知ってるよ!!

 

でも、こんな疑問を思ったことはない?やわらかければ柔らかい方が良いのか?

怪我をしない為には柔らかい方が良いのかな?

 

う〜ん、確かに。硬くても怪我しない人もいるし…

 

柔軟性について、勘違いされている方もいるかもしれないのでそこら辺をわかりやすくまとめたいと思います。

ぜひ最後までお読みください。

 

 

 

柔軟性って何?

 

柔軟性とは、身体の運動能力のひとつの種類のことです。

 

柔軟性には二つの要素があります。

・先天的なもの(骨格構造)
・後天的なもの(軟部組織や筋組織、靭帯など)

先天的なものは変えることが出来ないですが、後天的なものは変化させやすいです。

 

柔軟性の獲得

 

柔軟性が向上するということは、関節の可動域が向上するということです。

関節の可動域が向上すれば、スポーツやトレーニングをする際にとても有利になります。

股関節が柔らかければ脚を大きく踏み出すこともできるし、より大きなパワーも生まれやすいです。

筋トレでは、可動域が大きいほど筋肉の伸縮も大きくなるので負荷もかけやすいです。

 

例えば、股関節の可動域があると走るときに歩幅が大きくなります。

歩幅が大きくなれば、足も速くなります。

胸郭(胸まわり)の可動域が大きければ投球時に体幹をたくさん捻ったり、しならせるようにして腕を加速させることができるため球速アップにつながります。

このように、柔軟性がある方が有利になることが多いです。しかし、気をつけなければいけないこともあります。

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柔らかすぎの弊害

 

では、みんながみんなバレリーナのように開脚ができたり、I 字バランスができる方が良いのでしょうか?

 

答えはNoです。

 

個人的な偏見も混じっていますが、「柔軟性はなくても良い」です。

野球界のトップが集まるメジャーリーグでも身体の硬い選手はたくさんいます。

何か、特異的なことじゃない限り柔らかすぎる事はマイナスになるのです。

身体が硬すぎるのと柔らかすぎるのとを比較すると怪我の発生率は同じくらいという研究報告もあります。

 

柔らかい=弱い

 

「軟弱」という熟語があります。

軟弱とは柔らかくてしっかりしていないことです。

 

筋肉は伸び縮みすることで骨を動かしています。特に縮むことが大切でどれだけ強く、速く縮むことができるかが運動の強さを決定しています。

筋肉の柔軟性が上がるほど筋の発火(スイッチを入れる事)は鈍くなります。つまり、柔らかすぎると筋力が弱くなるのです。

 

止まるべきタイミングで止まれなくなったり、関節が動きすぎるせいで靭帯などにも負担がかかり、怪我をしやすくなるのです。

もちろんプロアスリートの方はちゃんとしてトレーニングを重ねているので、異常な柔軟性があっても怪我をしにくい様になっています。

一般の方が必要以上に柔軟性を上げても、それはそれで問題だと言う事です。

 

柔らかいと怪我をしやすい!?

 

前述のとおり、柔らかすぎても硬すぎても怪我のリスクになります。

柔軟性向上+筋トレ

ストレッチだけでなく筋トレも一緒にやっている方は大丈夫ですが、トレーニングを並行してやっていなかったり、元から身体が柔らかい方などは特に怪我をしやすいです。

動かすべき所が動かずにがむしゃらに動く事で関節への負担も大きくなります。

 

どこが動くべき関節で、どこを動かさない方が良いかなどを知ることで正しく動くことができます。(joint by joint theory)

自分の身体をコントロールして使えることが重要です。

上手に使える様になりましょう。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

近日中にjoint by joint theoryについての解説をします!

ちょっと難しい内容にはなりますが、知っておいてほしい基本になります。

では、また!

 

 

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