スポーツmedー外傷の初期対応と治療

その他

 

今回のテーマはケガ

 

運動中にケガをしたらどうやって対応したら良いだろう?

転んだり、足を挫いたり、ぶつかったり…。

結構我慢していることも多かったかもなぁ。

今回はケガをしたときの正しい対応について紹介します!

スポーツに携わる人全員が知っておくべき情報だね。

はじめに

 

皆さんは運動中(スポーツ活動中)にケガをしてしまった場合にどのように対応しますか?または対応してきましたか?

 

氷で冷やす?それとも温める?はたまた我慢してプレーを継続する?

多くの場合、現場には医師や医療関係者がいないため各自の自己判断で対応してきたことと思います。

 

初期対応の遅れや誤り

初期対応、いわゆる応急処置が遅れてしまったり間違っていたりすると回復までの期間が大幅に変わってきたり場合によっては助かる命が失われてしまうこともあります。
受傷〜帰宅までの初期対応、治療が勝負です。
正しい知識を身につけましょう!!

受傷直後の処置

1. 痛みがあるとき(打撲、捻挫、脱臼、骨折…etc)

 ①プレーを中止する。
まずは周囲の安全確認。安全確保をします。
受傷者だけでなく、自分の安全も確保しましょう。
怪我人を無闇に動かすのではなくプレーを止めてしまうのが良いです
 ②患部を冷やす。
受傷直後は急激に炎症が進むタイミングです。
過剰な炎症は組織の治癒の邪魔になるので冷やしましょう。
アイスバックや氷嚢を用いることをおすすめします。
痛みの感じ方は人それぞれですが、痛みがないのか、我慢しているのかなどの判断材料として
ⅰ)動かせるか ⅱ)立てるのか ⅲ)歩けるのか ⅳ)走れるのか
をチェックしましょう!!
痛くて動かせない。変形している。腫れてくる。
こんなときにはアイシング+固定をして医療機関を受診しましょう。

2. 出血があるとき

出血があるときには止血します。
グラウンドなどで傷口の汚れがひどい場合には水で洗います。
・圧迫止血
 滅菌ガーゼやタオルで傷を強く抑えて止血します。
 止血後は創部の汚れ(泥や砂、草など)を洗い出します。
 汚れが残っている場合には感染症の原因にもなるので医療機関を受診しましょう。
 また、出血が止まらない場合も必ず医療機関にいきましょう。
・鼻血の止血
 首の後ろを叩いたり、上を向いたりはしません。
 頭を垂直(真っ直ぐ前を向いて)にして指やタオルで鼻を押さえます。
 次にガーゼや脱脂綿を鼻に詰めて上から鼻を押さえます。
 さらに水や氷で鼻を冷やすと血が止まりやすいです。
額や鼻など傷の割に出血が多くなりやすく止まりにくい部位もあります。
慌てずに対処できるように手順を理解しておきましょう!

3. 頭を打ったとき

 頭を打ったときには絶対に動かしてはいけません。
 まずは意識があるかをチェックして、意識があれば簡単な質問に回答できるかを確認します。
 質問は ”名前” ”場所” ”朝ご飯のメニュー” が良いです。
 ”曜日” や ”日付け” は正常でも答えられないこともあるので質問に適しません。
 意識がはっきりしていれば立たせてふらつきの有無をチェックします。
 足のふらつき、頭痛、吐き気などの症状がある場合にはしばらく横にして頭部を冷やします。
 →症状が落ち着いた場合でも医療機関(できれば脳外科)を受診します。
 頭部の怪我は軽症に見えても頭蓋内で出血があることが多いです。
 手遅れになる前に必ず病院を受診しましょう。

 

 

長くなりましたが、運動中の怪我の応急処置を紹介しました。

応急処置の基本はPRICEです。

PRICEは次回詳しく紹介しますね!

怪我への対応はやりすぎくらいで大丈夫です。自己判断で後悔することのないよう対応してください。

では、また!

 

 

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