今回のテーマは投球障害
今回は投球障害の復帰までの道のりについて学ぶよ!
けがをしている人だけでなく、保護者や監督・コーチにも知っておいてほしい内容です。
しっかり学ばないとね!
医療とスポーツはもっともっとお互いのことを知ろうとするべきです。
今回の記事はその一助になれるかと思います。
早速やっていこー!!
投球障害は休んでいても治りません
当たり前のことですが、投球障害からの復帰には原因となっているものを改善していく必要があります。
原因を改善せずに復帰すると再度障害を引き起こす可能性があります。
ここでいう原因は投球フォームであったり、肩関節の機能であったり、筋力だったり、全身的なバランスだったり多岐に渡ります。
投球障害の原因についてはこちらの記事で確認してください。
投球障害から復帰する場合には手順を踏むことが大切です。
今回は、投球障害肩の競技復帰までの段階的なアプローチをお伝えします。
投球障害肩の段階的復帰プログラムとは
残念ながら、
ではないです。
投球障害からの復帰には約4-8週間かけて段階的に復帰していく必要があります。
投球を開始した後も段階的に距離や強度を高くしていく必要があります。
というように徐々に距離を伸ばしていき、投げるボールの強さも段階的に強くしていきます。
なぜ段階的に復帰が必要なのか?
結論から言うと、投球障害は勝手に治らないからです。
障害を起こした原因が改善しないかぎり、投げればまた痛くなる悪循環を形成してしまいます。
原因を取り除かないと、
を繰り返すことになります。また、段々と痛くなるまでの期間が短くなっていき、最終的には休んでも休んでも痛みがとれないということになってしまいます。
投球障害からの復帰には原因を改善していく必要があるのです。
投球障害の原因は?
投球障害の原因については様々な研究がされています。
今回は詳しくは触れませんが投球障害の原因の一つに投球フォームの異常があります。
「投球肩障害の93%に投球動作の問題があった。」との報告もあるほどです。
(岩堀裕介:投球障害肩に対する投球フォーム矯正を中心とした保存療法の効果.肩関節 2000;24;377-382)
他にも機能的な問題点や筋力、持久力等の問題点が指摘されています。
いつから投げて良いのか?
ここまでの内容をまとめると
になりますが、実際にいつ頃から投げても良いのでしょうか??
私は理学療法士として整形外科に勤務しています。
我々理学療法士からすると、
Dr.「骨には異常ありませんね。投げてもよいですよ。」
このタイミングでは絶対に投球を開始してもらいたくないです。
医師が大丈夫と言ったからOkというのはちょっとお勧めできません。
先ほど投球障害の原因について簡単に触れましたが、医師が診ているのは構造面だけです。
機能や投球フォームを治していかなければいけません。
レントゲン所見では異常がない = 大丈夫。
この考え方で復帰してしまうと悪循環にはまってしまう恐れがあるので注意が必要です。
骨には異常がないので大丈夫です(筋肉や関節周囲の組織については分からないですけどね)。というカッコ内の文章まであることを皆さんには知っておいてほしいです。
更に、筋力も問題ないですね。と言われた場合にも
Dr.「筋力も問題ないですね。(実際に野球をした時や全身の筋肉のバランスは分かりません。投球フォームについてはぼくは野球経験者じゃないので何も言えませんけどね。)」
といったカッコがある可能性が高いので理学療法士やトレーナーに動かし方やケアの仕方、可能であれば投球フォームのチェックと指導を受けてもらいたいです。
最後に
残念ながらトレーナーや理学療法士に頼る事ができず、自力で投球フォームの修正をしなければならない人もいるかと思います。
今後、そういった選手に向けて大まかなトレーニングプログラムを作成しようと考えていますのでしばらくお待ちください。
要望が多かった場合には気合を入れて早急に作ります!!
今回は以上になります。
お疲れさまでした!
トレーニングの流れについてはこちら↓
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