筋力と姿勢のひみつ

身体づくりノート

 

今回のテーマは筋力と姿勢です!

 

 

筋力と姿勢?筋力がないと姿勢が崩れちゃうの?

そうだね、それも一理あるかな。

ただ、今回の話はそれとはまた違うんだ。

そうなのか。どんなことを教えてくれるの?

今回は姿勢によって筋力が変わっていくよ〜ってことを解説していくよ!

 

姿勢によって筋力が変わる
姿勢によって筋力は変化してしまいます。
そのため筋力を測る際には姿勢には十分に注意する必要があるのです。
背筋力の測定は写真のような器具を引っ張ることで行います。
この時、姿勢によっては背筋群だけでなく大腿の筋力を使うことができてしまい純粋な背筋の力を測定することが出来なくなってしまいます。
実際に、股関節の角度で背筋力がどのように変化していくのかを調べた実験があります。
この実験では①直立 ②15度前傾(軽いお辞儀くらい) ③45度前傾(深めのお辞儀くらい) の三つを比較しています。
結果は③を1倍とすると…
①では0.3倍 ②では0.6倍となりました。

姿勢が違うだけで何倍も筋力が違うんだね〜。

背筋力だとわかりにくかった人もいるだろうから肘を曲げて物を持つ時で例えてみようか。

肘関節屈曲の例
肘を曲げるという動作でも関節の角度によって筋力が変わってきます。
実際に重い物を持って肘の曲げ具合によって重さの感じ方が違うのを体感してみてください。
2Lのペットボトルなんかを持つとわかりやすいでしょう。
肘が伸び切った状態を180度とすると…
個人差はあるかと思いますが110度くらいが一番力が入りやすいかと思います。
それよりも大きく曲げても伸ばしても力が入りにくくなるのです。
これは筋力トレーニングをする人は何度も体感していることかなと思います。
ダンベルカールで高重量を扱っているときに肘を伸ばし切りたくなかったり…最後まで曲げきれなかったり…
一つの関節でも角度によって筋力がかなり変化していくことが理解できたでしょうか?
スポーツでは全身の筋肉を使った筋力発揮が求められます。
各関節を適切なポジションでフルに機能させることがいかに重要であるか考えてみてください。
力の入りやすいポジションで動けている人とそうじゃない人とでは大きな差が出てしまうことが想像できるかと思います。

力を発揮しやすいポジションを作ることができればそれぞれの筋肉のポテンシャルを余すことなく使うことができるためパフォーマンスが向上するのです。

 

明日からちょっと姿勢に気をつけてみようかな。

みなさんは明日からと言わずに今からちょっとだけでも姿勢に気をつけてみてくださいね。 では、また!

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